韓国歴史ヒストリア

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癸巳(ケサ)年はどんな年に?黒蛇に注意?

      2013/01/02

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくどうぞです!

昨年の1月に8万ページビューだったサイト群も6月には43万PVとなり、計5回ほど40万PVを超えるアクセスを獲得するに至りました。そして、年間では360万PVとなりました。読んでくださる人が増えるというのは張り合いがあるものです!

さすがにこのPVから上へはなかなか行けないと思いますが、今年もコンスタントに記事を書いていこうと思います。

2012アクセスグラフ

さて、今年の干支は癸巳(ケサ:계사)ですね。日本では当て字で「みずのとみ」と読み、音読みでは「きし」と読みます。

「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」十干と、「子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥」十二支をそれぞれ掛けあわせたものが干支になりますが、今年の癸巳(ケサ)はちょうど30番目で、前半が終了する年です。

干支というのは韓国時代劇にも頻繁に登場します。事件があった場合には干支を使って表します。首陽大君(スヤンテグン:수양대군)が起こした癸酉靖難(ケユジョンナン:계유정난)や、秀吉の朝鮮出兵・壬辰倭乱(イムジンウェラン:임진왜란)の「癸酉」や「壬辰」はどちらも干支です。

また、韓国で占いといえば四柱(サジュ:사주)ですが、これは生まれた年・月・日・時の4つの要素を干支で表し占っていくもので、王室の行事にも深く関わってくるものです。

少し話がそれますが、癸巳を日本ではどうして「みずのとみ」と読むか御存知ですか?最後の「み」は「巳」だからすぐわかるとして、問題は「みずのと」ですね。これは陰陽五行説から来ています。

五行

五行とは東洋思想の元素で「木・火・土・金・水」です。これらからあらゆるものが成り立っているとされています。これに十干を2つずつ当てはめて、木(甲・乙)、火(丙・丁)、土(戊・己)、金(庚・辛)、水(壬・癸)とします。

すると、「癸」は「水」ですよね?そして割り振られた2つの字のうち、一番目をを兄(え)、2番めを弟(と)としまう。すると、「癸」は「水の弟(と)」となり、「みずのと」と読むわけです。ちなみに昨年は壬辰倭乱の420年後で「壬辰」でしたが、水の兄のほうなので「みずのえ・たつ」でした。

 

新年早々前置きが長くなってしまいましたが、では、今年はどんな年なのでしょうか?

韓国の四柱のサイトを見ると「黒蛇」という表現が頻繁に登場します。日本では「みずのとみ」で「水の蛇」になるわけですが、なぜ黒なのかというと、水に割り当てられた色が黒だからです。(上図参照)

それでどんな年になるかというと、占いの御多分にもれず、どのサイトもかなり曖昧などのようにも取れる表現がしてあります。

共通して書かれているのは、癸巳(ケサ)が30番目なので前半の終了で後半の開始を表すため、次の年に向けての準備の年だということです。どちらかと言うと若干ネガティブな、またはじっと耐えるようなイメージです。

これらのイメージは政治的な解釈も強く、韓国に新大統領が誕生し、中国・日本・アメリカも指導者が変わるか新たな任期に突入するということで、最初の年は世界中が手探りなのではないかとの憶測も入っているのだと思います。

もともと歴史的に見て暦は天の気運を見る天文と密接に結びついており、為政者の権力の象徴であり司っていたものでもあります。朝鮮王朝では完全に独自の暦は確立することは許されず、上国の明や清に倣っていました。

現代では日中韓で独自に発展した思考や思想が占いにも反映されているのですが、東アジアの風土や気候から生まれたもので、グローバル化が進んだ現代には正直合致しないローカルなものとなっています。

占いを信じるのも一興ですが、過度に信じるのもいかがなものかと思います。次回の記事ではそのあたりのことにも触れたいと思います。

なんだか新年から脱線気味だな~(笑)

 

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