韓国歴史ヒストリア

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謝氏南征記(サシナムジョンギ)

      2013/07/14

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謝氏南征記(サシナムジョンギ:사씨남정기)とは韓国ドラマ張禧嬪(チャン・ヒビン)トンイにも出てくる有名な小説。

朝鮮王朝第19代粛宗(スクチョン:숙종)の時代に書かれた。

著者は西浦(ソボ:서포)金萬重(キム・マンジュン:김만중:1637-1692)

※発音はサッシナムジョンギのほうが正しいが、あえてサシとした。

サシナムジョンギ

金萬重(キム・マンジュン)は、粛宗(スクチョン:숙종)の中殿であった仁顕王后(イニョンワンフ:인현왕후)を廃位させて張禧嬪(チャン・ヒビン:장희빈)を王妃に迎えることに反対。

そのため、南海島(ナメド:남해도)に流刑となった。 配所でも王の心を改心させようとし、この作品を書いたとされる。

1689年(粛宗15)から作者が亡くなった1692年(粛宗18)の間に書かれたとみられる。

 

作者は韓国文学は当然ハングルで書かれるべきと主張、漢文小説を排しこの作品を創作した。 (漢文・ハングル・交ぜ書きバージョンの異本がある)

これについては、生六臣のひとりに挙げられ、朝鮮初の小説とされる金鰲新話(クモシナ:금오신화)を著した金時習(キム・シスプ:김시습:1435-1493)洪吉童伝(ホンギルドンジョン:홍길동전)を著した許筠(ホ・ギュン:허균:1569-1618)に続いて、小説文学に画期的な転機をつくったとされる。

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すなわち、小説をさげすんだ当時の風潮に一石を投じ、以後の古代小説の黄金時代をつくった。

事実、士大夫(サデブ:사대부)からの評価も高かった。

小説の内容は以下のとおり。

 

中国・明国の時代、劉炫の息子延寿は15才で科挙に主席で合格し翰林(ハンリム)学士となる。

劉翰林(ユ・ハンリム)はその後、淑徳と才学を兼ね備えた謝氏(サシ)と婚姻した。

けれども、9年が過ぎても子が生まれず、喬氏(キョシ)を後室として迎える。

しかし奸悪で猜忌心が強い喬氏は、奸計で謝氏夫人を謀略して彼女を追い出し、自らが正妻となる。

その後、喬氏は姦夫と密通して夫の劉翰林(ユ・ハンリム)を謀略にかけ、流刑に処されるように仕向け、財産を持って姦夫と逃げたが、財産を全て盗まれ窮地に陥る。

一方、劉翰林(ユ・ハンリム)は疑惑が解けて配所から解放された謝氏夫人を探しだし復縁し、喬氏と姦夫を捉えて処刑する。

 

すなわち、作中人物中の 劉翰林(ユ・ハンリム)は粛宗(スクチョン)を、妖妾喬氏(キョシ)は張禧嬪(チャン・ヒビン)を 各々に対応させたことで、宮女がこの作品を粛宗に読むようにしむけ悔悟させることにより、仁顕王后(イニョンワンフ)を復位させたというエピソードが伝えられている。

筆写本の他に金萬重(キムマンジュン)の兄・金萬基(キム・マンギ:김만기)の孫の金春澤(キム・チュンテク:김춘택:1670~1717)が漢文で翻訳したものがあって、1914年永豊書館版と17年博文書館版の活版本があり、1955年金敏洙が校註を付けて現代語訳として紹介した。

 

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