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承政院日記(スンジョンウォンイルギ) 太陽を抱く月 第12話解説(あらすじ含む)

   

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♬キム・スヒョン、ハン・ガイン主演韓国ドラマ、太陽を抱く月(ヘルル プムンタル:해를 품은 달)第12話の解説(あらすじ含む・ネタバレあり)です。

ことあることに承政院(スンジョンウォン:승정원)の棚を倒して、自分が知りたい記述のある承政院日記(スンジョンウォンイルギ:승정원일기)を盗ませ当時の出来事を調べるフォン。

この承政院日記とは一体どういったものだったのでしょうか?

承政院日記(スンジョンウォンイルギ:승정원일기)

承政院日記(スンジョンウォンイルギ)とは文字通り承政院が記載した日記です。現代に置き換えると大統領秘書室日記といったところでしょうか。

承政院(スンジョンウォン)は王命の出納を管轄していたため、当然ながら王の生の発言に触れる機会が最も多い部署です。その発言や行動などを日記にし、月ごとに括ったものがこれにあたります。

1623年(仁祖1)3月12日から1894年(高宗31)まで編纂は続きました。ただし政治体制や国体の変更を経たことで名称が変更されたものに、実質的には1910年8月29日まで編纂されました。

ここで朝鮮の歴史に詳しい方はある疑問を持ったのではないでしょうか?仁祖(インジョ:인조)は第16代の朝鮮王なので、それ以前のものはなかったのかと。太陽を抱く月のフォンは第10代前後の王がモデルのようだけど、その頃には承政院日記が存在しなかったのかと。

実は存在していました。元々は朝鮮建国以来の日記が存在していたのですが、1592年に起きた秀吉の朝鮮出兵・壬辰倭乱(イムジンウェラン:임진왜란)の際にすべて消失したのです。

その後も1624年の李适(イ・グァル:이괄)の乱により第14代宣祖(ソンジョ:선조)・第15代光海君(クァンヘグン:광해군)代の日記が消失したために、結局、仁祖(インジョ)からのものしか残りませんでした。

また、1744年(英祖20)にも承政院(スンジョンウォン)は火災にあい、日記が焼け焦げてしまったため、現存するものはその際に修復したものと、それ以降のものです。

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実は現在インターネットで閲覧できるようになっています。ただし、朝鮮王朝実録のようにハングルの読み下しにはなっておらず漢文のままです。漢文が読めても朝鮮時代の単語がわからなければ意味はわかりませんので、日本人が読むにはハードルが高いかもしれません。

個人的には調べ物をするときには朝鮮王朝実録とともによく利用します。実録はかなり崇高を重ねたものですが、それに対して日記の方は多少生っぽさが残っています。王の時系列での行動が解き明かされるのも日記の方ですので、王の行動や思考をよりイメージしやすいです。

この2つの朝鮮の史料は連綿と続いた王朝の歴史を脈々と伝えているところが素晴らしいと言えます。それが認められて承政院日記(スンジョンウォンイルギ)はユネスコは『世界の記憶』として認定されています。

一方で、すべてが官製のもので、私製の資料が極端に少ないのが朝鮮史の弱点でもあります。

日本の場合には庶民の識字率も高かったこともあり、色々な立場の人達がかなり自由に史料を残しており、そのため現代においても広く深い研究ができているのですが、朝鮮となると、庶民や女性の歴史はほとんど闇の中です。

このあたりの事情が刺激のフィクション化に拍車をかけているのかもしれませんね~。

第13話に続く 

太陽を抱く月OST 時間に逆らって(シガヌル コスルロ:시간을 거슬러) リン(린:LYn)

月の光が沈む(タルビチ チゴ:달빛이 지고)   ヘオラ(해오라:Heora)

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承政院日記(スンジョンウォンイルギ) 太陽を抱く月 第12話解説(あらすじ含む)

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